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2021年8月4日水曜日

アマゾン労組結成投票やり直し勧告を受ける

 

アマゾン労組結成投票やり直し勧告を受ける

労組側にとり4月投票の否決を逆転するチャンス

米連邦当局者はアマゾン・ドット・コムのアラバマ州物流倉庫での労組結成の是非を問う投票のやり直しを勧告していると、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。労組側にとって否決を逆転するチャンスとなる。

4月に行われた投票が反対多数で否決された後、小売業界の労組「RWDSU」は労組の投票を監督する全米労働関係委員会(NLRB)に異議を申し立て、5月にNLRBの主宰で聴聞会がスタートしていた。

アマゾンが労組結成をしないように圧力?

RWDSUの主張によれば、アマゾンは労組を結成しないよう脅したほか、組合員証を配布したとして従業員1人を解雇し、監視カメラが設置された敷地内のテントで投票するよう従業員に圧力をかけた。アマゾンはいかなる不正行為も否定している。

今回の勧告が公表されていないことを理由に関係者が匿名で語ったところでは、NLRBの勧告は州労働委員会の地域担当ディレクターによって検討され、アマゾンはワシントンのNLRB小委員会に不服を申し立てる権利がある。投票のやり直しが決まれば、年内に実施される可能性がある。

RWDSUのトップを務めるスチュアート・アペルバウム氏は2日の発表文で、アマゾンが投票に干渉しようとしていた「有力な証拠」を提示したと指摘。「労組を結成すべきかどうかは雇用主でなく、労働者が決定すべき問題だ。アマゾンは不正を働き、それが露呈し、説明責任が問われている」との見方を示した。

一方、アマゾンは不服申し立てを表明。広報担当者は発表資料で、投票結果は「当社や幹部との直接のつながりを圧倒的に支持する内容だった」とした上で、「何より従業員の声が聞かれるべきであり、それが確実になされるために不服を申し立てる計画だ」と説明した。

原題:Amazon Union Election Should Be Re-Run, Labor Official Says (3)(抜粋)

(3段落目以降を追加して更新します)

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著者:Spencer Soper、Matt Day、Josh Eidelson

世界一の富豪vs労働者?!

 

世界一の富豪vs労働者?!

「ベゾスCEOはわれわれに敬意を表して欲しいし、賃金も上げて欲しい」
こう話すのは、アメリカの巨大IT企業、アマゾンの配送センターで働く51歳の男性です。コロナ禍でのいわゆる巣ごもり需要で、ネット通販の利用が伸びたことなどで、アマゾンの業績は好調。創業者のジェフ・ベゾスCEOも“世界一の富豪”として知られていますが、一方で現場の従業員からは賃金引き上げなど待遇の改善を求める声も強まっています。そうした中、アマゾンをめぐる“ある動き”が注目されています。(ロサンゼルス支局記者 菅谷史緒)

労働組合形成を支援するUnit、従業員の組織化を模索

 

労働組合形成を支援するUnit、従業員の組織化を模索

従業員を取り巻く環境は1年前とは大きく変化した。テクノロジーという点では、リモートが職場の在り方を変えている。説明責任の拡大やリモートでの新人研修、ソーシャルディスタンスを確保するための何らかの手当など、雇用者は無数の決定を行っている。

ある初期段階(アーリーステージ)のスタートアップは、その決定権の一部を従業員に返すべきだ、と考えている。ニューヨークに拠点を置くUnit(ユニット)は、今日のメインストリームテクノロジーの中で、おそらく最もつかみどころがなく、議論を呼ぶトピックであろう「労働組合」に取り組んでいる。

組合員が非組合員よりもはるかに高い賃金と充実した福利厚生を得ていることは、多くの研究によって明らかになっている。その一方で、組合による収益への影響や、自主性を持った従業員により管理が制限されてしまうことを理由に、組合に反対する企業も多い。

Unitは、従業員が簡単にバーチャルな労働組合を組織し、管理できるようにして、従業員を雇用主から守ることを目的としている。Unit自体は労働組合ではなく、ソフトウェアと人材を組み合わせて、従業員組織による組合の設立、組合員の募集、管理を支援する。

清掃員の起業家精神

「ウォール街を占拠せよ」運動が起こったのは、Unitの創業者かつCEOのJames White(ジェームズ・ホワイト)氏が大学院生の時だった。ホワイト氏は、MIT(マサチューセッツ工科大学)やハーバード大学で働く清掃員がSEIU(Service Employees International Union、サービス従業員国際労働組合)に加盟するのをサポートしていた。サービス従業員国際労働組合はサービス業全体から約200万人が加盟する組合である。

「昼間はMITの生体計測研究室で医療用注射器の研究をして、夜や週末は学生を組織して、給料や労働条件の改善を求める清掃員を支援していました」とホワイト氏は話す。「(ボランティアによる組織化は)手作業で非効率なものでしたが、2、3年かけていくつかのことを勝ち取ることができました」。

その後10年間、ホワイト氏は医療機器関連の会社で働きながら日雇いの仕事の調査を続ける。ビジネスとセールスのノウハウを身につけたところで同氏は退職し、自分のビジネスを始めたが、労働組合のことは考え続けていた。

ホワイト氏は次のように話す。「テクノロジーを駆使した組織化は常に頭の中にあり、最も興味を魅かれたのと同時に最もインパクトのあるものでした。私は所得格差や個人の権利の拡大という側面で世界を変えたいと考えていたのです」。

組合がすぐに利用できるソリューション

Unitは、確実な組合設立プロセスのために、教育から始まる一連のサービスを提供している。具体的には、職場をバーチャルに組合化する方法を段階的に説明し、ウェブサイトで無料公開している。

Unitは組合を結成しようと決断した従業員のプロセスを支援する。従業員はウェブサイトにアクセスして資格調査を受け、同僚を組織化プラットフォームに招待する。興味を持った従業員が書類にサインすると、組織内に小さな集団が形成されていく。

同時並行で、Unitが全国労使関係委員会などの全国組合や地域組合に働きかける際に必要な、法的な自動化プロセスの処理を始める。同社は、従業員に代わって嘆願書を提出するボストンの法律事務所と連携している。

「今までに組織化アプリケーションで得られた最も良いフィードバックは、『全国組合の労働者オーガナイザーやボランティアに連絡するのではなく、Unitを選んだのは、最速な方法だと思ったから』というものです」とホワイト氏はいう。

労働組合が承認された後は、Unitが労働相談窓口の役割を担う。Unitはデジタルサービスと人的サービスを組み合わせて、組合運営の「ターンキー(すぐに利用できる)ソリューション」を実現している。

Unitは、従業員に代わって、アンケートや調査の実施、コンセンサスツールの提供、憲章の草案とレビューのプロセス(組合のガバナンス)の監督を行う。また、交渉の調査、契約書の作成と見直し、報酬、戦略的分析などのネゴシエーションも支援する。それ以外にも、Unitは新規組合員の教育やストライキの計画などの継続的な組織化や、契約の維持にも力を入れている。競合他社のUnionWare(ユニオンウェア)は組合員の管理を行うが、Unitはフルサービスの提供を目指している。

「多くの作業を自動化して作業時間を大幅に短縮することを計画しています。ソフトウェアを使って投票したり更新情報を入手したり、新しい役員を指名したり、小さな組合の中で立候補したり、すべてソフトウェアでできるようにします」とホワイト氏。いうなれば、組合員のためのShopify(ショッピファイ)だ。

従業員は組合が承認されてから組合費を支払うことになるが、同様にUnitは結成プロセスが完了してから課金する。同社によると、全国組合の組合費は賃金の1.5%で、年収4万ドル(約440万円)の従業員は月に約50ドル(約5500円)を支払う。Unitは従業員の月収の0.8%を徴収する。

「No Strings Attached(無条件)」のビジネスモデルでは、いったん組合が承認されれば、Unitは顧客の90%を失う可能性がある、とホワイト氏は話す。同社は現在、Unitのソフトウェアで組合の時間とリソースを節約、というプロモーションで全国規模の組合との提携を進め、Unitのネットワークを経由して同社が承認した組合が加盟するたびに報酬を得られるようにしようとしている。

同社は特に中小企業の組合結成を支援し、ソフトウェア開発会社、デジタルメディア企業、ファストフード店、メンタルヘルス企業などを顧客に持つ。

「解決すべきは技術的な問題ではない」

サービス従業員国際労働組合で20年間、労働組合のオーガナイザーを務めたArianna Jimenez(アリアナ・ヒメネス)氏は、組合結成プロセスが簡単過ぎると、労働者に誤った希望を与える、と注意を促す。同氏の経験では、交渉プロセスは組合結成の中でも最も難しい部分で、6カ月~10年もかかるという。

「カードに署名して法律上は組合員になったとしても、それだけでは労働者の生活を物理的に向上させることはできません」とヒメネス氏。「変化をもたらすには、労働者が法律で保護された法的手続きを踏んで、雇用主との契約を正式に変更し、福利厚生、医療保険、年金の増額などを勝ち取る必要があります」。

Unitや全国の労働組合が交渉プロセスを支援する一方、雇用主主導の弾圧や恐怖政治によって、従業員が雇用の不安を感じ、組合結成に反対票を投じることも少なくない。例えば2021年初め、Amazon(アマゾン)は従業員に圧力をかけて組織化活動に反対票を投じるよう反組合キャンペーンを実施した。その結果、Amazonは組合結成運動を阻止し、同社の27年の歴史の中で最大の組合結成運動は失敗に終わった。

関連記事:アマゾンが労働組合結成をめぐる投票で勝利確定、RWDSUは結果に異議

ヒメネス氏は、組合結成が完全なターンキーソリューションになるとは考えていない。なぜなら「組合の有無が労働者に与える変化を測るのは法的な基準値ではない。(組合結成による変化は)力を奪われ、権利を奪われたと感じている人たちが、力を感じるようになるという、無形の変化」であるからだ。

ヒメネス氏は、Unit の規模拡大は、米国労働法を書き換えることを意味すると話す。

「私たちが解決しなければならないのは技術的な問題ではなく、価値観の問題です」。

「考えたくない問題」を孕むベンチャー

規模を拡大するためにはベンチャーキャピタルに頼らざるを得ないだろう、とホワイト氏はいう。2020年7月、Unitは、Bloomberg Beta(ブルームバーグベータ)、Draper Associates(ドレーパーアソシエイツ)、Schlaf Angel Fund(シュラフエンジェルファンド)、Haystack(ヘイスタック)、E14(イーフォーティーン)、Gutter Capital(ガターキャピタル)などの投資家から、140万ドル(約1億5000万円)の資金調達を完了した。

そして、ホワイト氏によれば、ここにUnitとの緊張関係の核心があるという。規模を拡大するためには、VCの出資を募る必要があるが、その資産を当てにするということは、(労働者を守るという同社の)直観と相いれないことだからだ。

Unitの投資家が投資している企業において、労働組合設立を支援する例を考えてみるといい。利益相反ではないか。あるいは投資家の資本政策に影響が出ないように、投資先の労働組合設立に力を入れないよう、Unitに圧力をかけることができるのではないか。

2020年、カリフォルニア州の有権者は「Proposition(プロポジション) 22」に賛成を投じた。この法案はUber(ウーバー)、Lyft(リフト)、DoorDash(ドアダッシュ)、Instacart(インスタカート)、Postmates(ポストメイツ)による、ギグワーカーには従業員と同じ労働権を与えず、個人事業主という分類を継続させるという主張を支持する。このムーブメントは、世界中の労働者団体の取り組みに打撃を与えるとともに、VCの支援を受けた企業は、労働者の福利厚生や保護への幅広い活動に反対する動機となり得ることを思い出させるものだった。

関連記事:「ギグワーカーは個人事業主」の是非を問うカリフォルニア州住民投票で賛成多数

ホワイト氏は、スピードと規模の点でVCからの支援が最適だったとしながらも、これらの問題点を認め、特に創業チームが会社の過半数を維持できない場合、投資家が後のラウンドで影響力を行使する可能性について懸念している。同氏は、Unitをできるだけ長期間、VC資金なし、あるいは限られたVC資金で運営することで、そのような懸念が現実になるのを完全に回避するか、先送りしたいと考えている。

Draper Associatesの投資家であるSiri Srinivas(シリ・スリニバス)は、Unitは、規制のある複雑なプロセスに、より優れたツールを構築しているサービスであると考えている。言い換えれば、政治的な要素を排除した、理にかなったSaaS(サービスとしてのソフトウェア)ツールということだ。

「端的にいうなら、私たちはVCとして、人々が求めるテクノロジーに投資しています。私たちはチームとして、タバコなどの特定の製品に投資しないことを強く求めていますが、これは世界にとってマイナスにしかならないと考えているからです。Unitについては、規制業界でソフトウェア製品を開発している他の企業に投資することとそれほど変わらないと考えています。Unitは労働者の公平性を実現し、ユーザーに多くの価値をもたらすことができるので、目的は一致しています」とスリニバス氏は話す。

ホワイト氏は、職場の再構築に対する一般的な関心が高まることで、Unitの案件が増え、収益の確保につながることを期待している。

「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がこれほどのインパクトを持ち、労働と安全に関する会話にさらに火をつけることになるとは予想できませんでした。国レベルでこのような問題に直面し、みんなが打撃を受けた今だからこそ、人々は同じ方向に向かって考えることができると思います」。

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カテゴリー:パブリック / ダイバーシティ
タグ:Unit労働組合アメリカ

画像クレジット:Bryce Durbin

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ピッツバーグのグーグル請負社員65名が労組結成で請負会社と合意

 

ピッツバーグのグーグル請負社員65名が労組結成で請負会社と合意

2年近く前、Google(グーグル)のペンシルベニア州ピッツバーグ事業所の請負業者らは、労働者の権利をより強く主張するために、全米鉄鋼労働組合(USN)に加入するための投票を行った。それは、テック業界の労働者全般で起きている組合結成への動きの早期事例だった。しかし、これまでブルーカラーやホワイトカラー労働者の間で起きてきた他の熾烈な争いと同様、交渉では双方とも徹底的に戦った。今週、ようやく何らかの具体的な結果が生まれた。

契約労働者たちは、テック業界の他企業と同様の待遇、と彼らが信じるものを要求した。当時Googleは、労働者を派遣していたITコンサルティング会社であるHCL Technologiesとの戦いを避けたがっているように見えた。

「当社は多くのパートナーと仕事をしていて、その中には労働組合員のいる会社もいない会社も数多くあります」とGoogleは最初の組合結成投票の後に語った。「他のパートナーの場合と同じく、HCLの従業員が組合を結成するかどうかは彼らと彼らの雇用者との間の問題です。当社は今後もHCLとパートナー契約を続けます」。

USWによると、ピッツバーグの労働者65名はHCLとの契約を承認した。3年契約で、労働条件、雇用保障、給与などが対象であると組合のメモに書かれている。

「HCLで働く当協会メンバーの2年近い努力と忍耐と団結の結果、合意に至った内容に私たちは誇りをもっています」とUSWのTom Conway(トム・コンウェイ)委員長が本件を伝えるリリース文で語った。「何よりも、私たちとHCLとの戦いは、あらゆる労働者に労働組合契約による保護と利益を受ける権利があることを明確に示しています」。

先週、契約完了を間近に控え、HCLは The Verge(ザ・バージ)に提供した声明で次のように語った。「この過程を通じて、HCLはUSWとの意義のある公正な議論に誠意を持って前向きに取り組んできました。従業員は望めば組合を結成できる、という彼らの権利を尊重する私たちの誓約は揺るぎません」。

しかし、USWが発行したリリースで、交渉委員会メンバーでHCL従業員のAmanda Parks(アマンダ・パークス)氏は、交渉の過程で明確な衝突があったことを指摘した。「私たちの懸念を無視したHCLは、組合結成を阻止しようと試み、失敗すると交渉手続きを引き伸ばし、その間に私たちの仕事を海外に移す報復行為にでました」とパーク氏が語った。「強力な組合と契約を得られた今、私たちは自分たちの声が届く確信を持っています」。

TechCrunchはGoogleにコメントを求めている。

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タグ:Googleピッツバーグ労働組合

画像クレジット:lex Tai/SOPA Images/LightRocket / Getty Images

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(文:Brian Heater、翻訳:Nob Takahashi / facebook )

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